この記事はホームページ制作に携わるプロの生の声になります
※これからはじめてホームページを制作を依頼するという方向け
ホームページを自分たちで自作しようと考える人は少ないでしょう
それとは反対に「会社のホームページを外注したいけどどこに頼めばいいのだろう」と悩む人は多いと思います
この記事は「はじめてホームページ制作を依頼する人」「以前にホームページ制作を依頼したことはあるが満足していない人(失敗した人)」にぜひ読んでいただきたい内容となっています
この記事が、ホームページ制作の依頼先をあらためて考える機会となり、より良いサイトができるあがるきっかけになれば幸いです
1.ホームページ制作をするぞ!という心構え
2.ホームページ制作を依頼する事前準備【6選】
3.ホームページ制作会社との初回顔合わせ時のチェックポイント
4.ホームページ制作決定前の最終確認
5.まとめ
ホームページ制作をするぞ!という心構え
ホームページ制作は真剣に取り組めば取り組むほど費用も時間も労力も必要となります!
ホームページ制作会社に外注したら、良いホームページが勝手に出来上がるというのは間違った認識です
ホームページ制作会社はあくまでもホームページのデザインやコーディングを行うプロであり、WEBマーケティングに長けた会社であっても「業界のこと」「提供しているサービス」「会社の強み」「商品に良さ」などを依頼者以上に知っていることはありません
そのため、多くのホームページ制作会社は、画像素材やテキスト素材を用意してくださいというスタンスです
「必要があればオプションで撮影やライティングも行います」としていることが多いです
ホームページを外注で簡単に制作できるというのは、あくまでも一般的で当たり障りのないホームページのことであり、思い通りのホームページが制作できるわけではありません
ホームページ制作会社に丸投げになるのではなく、制作会社はサポートしてくれるパートナーだと考え、依頼者自身が主体性をもって制作を進めていくという意識がとても重要になります!
依頼者自身のホームページ制作への熱意は、制作会社にも必ず伝わります!
ホームページ制作を依頼する事前準備【6選】
ホームページ制作を依頼する前(初顔合わせ前)に事前に準備しておくと良いことを6選まとめてみました
>現在抱えている課題や悩み
現在抱えている課題や悩みをしっかりと洗い出して把握することが重要になります
なぜなら、抱えている課題や悩みを解決する手段としてホームページ制作が適しているか判断する材料になるからです
抱えている課題や悩みがホームページを制作することで解決できない内容である場合、ホームページ制作が次のようなリスクにつながるケースもあります
- 無駄なコスト(制作費、時間と労力、維持費)が発生する
- 意味のないホームページができあがる
- 課題や悩みが解決されないまま先送りになる
ホームページ制作により解決できる課題の一例は次のようなものになります
- 商品やサービスの認知度をあげたい
- 依頼の問い合わせをホームページから受け付けたい
- 電話での質問対応に要する時間を軽減したい
ホームページ制作会社と面談する際に具体的な課題や悩みを伝えられる準備をしておくのがおすすめです!
その課題や悩みに対してのアプローチの提案力は、どの制作会社に依頼するかを決める大きなポイントになるでしょう
>ホームページを制作する目的の明確化
ホームページを制作することにより、現状の課題や悩みを解決することができるか検討したうえで、次にホームページで達成したい目的を明確にすることが基本になります
一言でホームページと言ってもホームページには様々な種類があり、達成したい目的に合わせて適した種類のホームページを制作する必要があります
目的が曖昧では、制作すべきホームページが定まらず、期待している効果が得られないことがあります
目的によって制作すべきホームページの種類が異なります!
ホームページの種類 | 目的 |
コーポレートサイト | 企業情報の発信 |
リクルートサイト | 人材の確保 |
サービス/ブランディングサイト | サービス/ブランドの認知度を拡大 |
オウンドメディア | 企業の認知度を拡大 |
ECサイト | 商品/サービスの販売 |
LP(ランディングページ) | コンバージョン数(ユーザーのアクション)の最大化 |
一般的なホームページ制作は「コーポレートサイト」を指すことが多いです
ホームページ制作会社に制作の目的を正しく伝えて、的確な提案がもらえるかをしっかりと見極めましょう
ホームページの種類と目的や掲載コンテンツをまとめた記事は以下になります
>ターゲットの明確化
ホームページの目的が明確できたら、誰に見てもらいたい情報なのか?ペルソナの設定をしましょう
ペルソナ設定とは
最も重要なユーザー像を実在する人物のように詳細に設定すること
年齢/ 性別/ 家族構成/ 価値観/ 学歴/ 収入/ 仕事/ 居住の住所/ 生活パターン/ 好むメディア/ 趣味 など
制作するホームページが「B to B」なのか「B to C」なのかそれにより使用されるデバイスの割合は大きく異なり、掲載すべき情報も異なってきます
ターゲットが「50代男性」と「20代の女性」では好まれるデザインは大きく異なります
ターゲットを想定して、ペルソナを設定することで制作すべきホームページが見えてきます!
→ 「どのような情報を発信するべきか」「デザインは適切か」「対応するデバイスは合っているか」
効果のでているホームページにおいては少なからずターゲットを想定した対策ができていることが多いです
>大まかな予算を設定
ホームページ制作にかけることのできる予算を大まかで良いので設定しておきましょう
ホームページ制作の相場は地域や会社によって大きな差があります
また、制作費用の算出方法にも制作会社それぞれで違いがあります
- 制作に要する人員数と作業時間から算出する
- 制作するホームページのページ数や機能から算出する
- 初期費用を抑えた成果報酬型
上記以外にもさまざまなパターンが存在し、パターンが同じで合っても単価設定に大きな違いがあります
制作するホームページの要件だけを伝えて見積書をもらう場合に、多くの制作会社は100%の完成度に近づくようにフル装備での見積書を作成されます
その結果、「こんなに費用がかかるとは思わなかった」と、他の制作会社に相見積もりを依頼してみたり、費用をおさえるために複数回の打ち合わせを必要とし、時間と労力を想定以上にかけてしまいます
あらかじめ大まかな予算を決めておくことは、「時間と労力の無駄」をなくすことにつながります!

制作を進めていくと当初よりもページや機能が増えていく傾向があります
予算ギリギリよりも少しゆとりを持っておきことをおすすめします
予算が余れば公開後の運用にまわしましょう
>公開の予定日
制作するホームページを公開したい予定日をあらかじめ決めておきましょう
ホームページ制作は時間を必要とするプロジェクトであり、制作ボリュームによる違いはあるものの平均「1〜3ヶ月」程度、なかには「半年〜1年」かかるケースもあります
はじめに公開したい時期を伝えておくことで、公開日に間に合うようにスケジューリングしてもらえます
人気のある制作会社で案件が立て込んでいると希望の公開日までに間に合わないことも考えられますので、あとあとスケジュールで問題が生じないようリスクを回避できます
また、公開日を決めておくことで制作者と依頼者の足並みをそろえて制作、素材の用意に取り組めるメリットがあります
>更新や運用に対する思い
ホームページ公開後の更新作業を自身で行いたいのか、依頼して対応してもらえられば良いのか
自身で更新したい場合にどの部分まで更新できれば良いのかを考えておくと良いでしょう
それらの内容でホームページの構築や機能が決まってきます
結果的に見積や納期などに大きな影響があります
制作会社の制作後のフォローについての考え方が自身の思いとマッチしているかは大きなポイントになります
ホームページ制作会社との初回顔合わせ時のチェックポイント
ホームページ制作を依頼する前に1度は制作会社との打ち合わせを兼ねた顔合わせをすることがほとんどだと思います
その際に制作会社を見定めるチェックポイントを紹介していきます
>> パートナー性
ホームページ制作を進めていくうえで依頼者と制作会社の相性というのは非常に重要となります
ホームページ制作は制作会社に丸投げではうまくいきません
発信する情報である会社のこと、商品・サービスのことを1番理解している依頼者とWEBに関する知識に詳しいホームページ制作会社が二人三脚で制作することで満足のいくサイトができあがります
またホームページは作って終わりではなく、その後の運用が重要になってきます
ホームページ制作からその後の運用までトータルでサポートしてくれるパートナー性を有することが大切になります
制作から運用まで長く付き合える相性の良いパートナーとなれる制作会社かどうかチェックしましょう
>> ヒアリング力と提案力
ホームページ制作会社にはヒアリング力と提案力が求められます
依頼者の言われたままに制作するだけならいくらでも安く制作してくれる会社やフリーランスの方がいます
WEBの知識に疎い依頼者が言っていることに対するデメリットの提示や新たな提案、依頼者の思いを引き出すヒアリング力は信頼できるホームページ制作会社の資質のひとつです!
良いホームページ制作会社は依頼者の思いや意見を聞き出すヒアリング力、依頼者の思いや意見に対する肯定的意見のみでない意見を率直に言え、新たな提案ができる提案力があります
ホームページの目的やターゲットを知ろうとしない制作会社や質問をしてこない制作会社には注意が必要です
>> 得意分野と不得意分野
ホームページ制作会社によって特色や得意な領域があります
- デザイン性が高い
- 集客に強い
- システム開発に強い
- 特定の業界に特化
このような特色は以下の表のようにまとめることもできます
特色 | 得意分野 | 不得意分野 | おすすめサイト |
デザインに強い | ブランディングを必要とするデザイン性を重要視するサイト | SEOを意識した集客を必要とするマーケティングに力を入れるサイト | ブランディングサイト リクルートサイト LP |
集客に強い | SEOを意識した集客を必要とするマーケティングに力を入れるサイト | ブランディングを必要とするデザイン性を重要視するサイト | コーポレートサイト オウンドメディア LP |
システム開発に強い | 更新のしやすいサイトづくりや会員管理やオンライン決済 | デザイン性の高いサイトづくりやユーザー目線の導線引き | ECサイト オウンドメディア (会員機能あり) |
特定の業界に特化 | 特定の専門的な業界のサイトづくり | 特定の業界以外のサイトづくり | コーポレートサイト ブランディングサイト |
ホームページ制作会社の制作実績などを参考にしたり、強みを直接聞いてみると良いでしょう
制作したいホームページの目的に適したホームページ制作会社を選びましょう
ホームページ制作決定前の最終確認
ホームページ制作を決定する前に最終確認をしておきましょう
□ ターゲットを設定して制作に関する意見をもらえましたか
□ 予算や公開日ついては共通認識がありますか
□ 制作後の運用・管理についても理解がありますか
□ ホームページのランニングコストについて説明はありましたか
□ 制作を依頼しようとしている会社とは相性が良いですか
チェックリストの項目を最終確認してから制作の依頼をするようにしましょう
後々、失敗したということが減ると思います
まとめ
ホームページを制作するための心構えをしましょう
ホームページ制作は真剣に取り組めば取り組むほど費用も時間も労力も必要となります!
依頼する前に事前に準備しておくと良いこと6選を紹介しました
事前の準備をしておくことで、制作自体がスムーズに進行でき、失敗の少ないホームページ制作が可能になります
ホームページ制作会社との初の打ち合わせ時にチェックするポイントをまとめました
1番重要なのは、ホームページは制作して終わりではないということです!
ホームページ制作が始まりであり、その後の運用が重要になってきます
ホームページ運用を一緒にパートナーとして行っていけると思った制作会社を選ぶことをおすすめします!!