この記事はホームページ制作に携わるプロが解説します
※これからホームページを制作するという方向け
ホームページとひとことで言ってもホームページには目的に合わせてさまざまな種類があります
本記事ではホームページを6つの種類に大きく分けて、それぞれの目的や掲載すべきコンテンツを解説していきます
1.コーポレートサイトの目的とコンテンツ
2.リクルートサイトの目的とコンテンツ
3.サービス/ブランディングサイトの目的とコンテンツ
4.オウンドメディアの目的とコンテンツ
5.ECサイトの目的とコンテンツ
6.LP(ランディングページ)の目的とコンテンツ
7.まとめ
コーポレートサイトの目的とコンテンツ
目的
コーポレートサイトの目的
企業を知ってもらうため企業情報を発信する
コーポレートサイトは企業の情報をメインに発信するホームページであり、一般的に企業が最初に制作するホームページです
企業の顔ともいえるホームページがコーポレートサイトになるので、企業にとってマストなホームページでもあります
掲載コンテンツ
コーポレートサイトによく掲載されるコンテンツには以下のようなものがあります
- 企業の正式名称
- 企業の所在地/アクセス
- 代表挨拶
- 沿革
- 企業理念
- 事業内容/サービス内容
- 商品案内
- お知らせ
- 採用情報
- 個人情報保護方針
- お問い合わせフォーム
- IR情報(上場企業の場合)
コーポレートサイトは不特定多数のユーザーに閲覧されます
そのなかでも企業の業種やターゲットに合わせたコンテンツ出しとデザインが重要になります
リクルートサイトがない場合はコーポレートサイトが採用情報も取り扱うため、求職者に魅力の伝わるコンテンツを掲載することも検討が必要になります
リクルートサイトの目的とコンテンツ
目的
リクルートサイトの目的
求職者に企業の魅力をアピールして人材を確保する
リクルートサイトは採用に特化したサイトであり、求職者に企業に魅力を多く知ってもらい人材の確保につなげることを目的とするホームページです
近年では求人情報の多くはWeb上で探されることがメインになってきています
合同企業説明会の会場においても事前に企業のホームページを確認してからブースを訪問するケースやブース訪問後にホームページを確認するケースが多くあります
掲載コンテンツ
リクルートサイトによく掲載されるコンテンツには以下のようなものがあります
- 募集要項(雇用形態、給料、休日、勤務地など)
- 会社概要(リクルート用)
- 事業内容/サービス内容(リクルート用)
- 先輩社員の声
- 先輩社員の一日
- 社内風景
- 代表挨拶/人事担当者挨拶
- 企業理念
- 採用までの流れ
- 個人情報保護方針
- エントリーフォーム
リクルートサイトは求職者に向けてのものなのでコーポレートサイトとは伝えるべき魅力が異なってきます
コーポレートサイトと同じコンテンツの会社概要や事業内容であっても求職者が求めている情報は「男女比率」「平均年齢」「残業の有無」「社風」「先輩社員の雰囲気」「仕事風景」などコーポレートサイトとは全く異なります
求職者自身分が働いているイメージを持てることが成功のポイントになります
そのためには「先輩社員の1日の働き方」「入社後のステップアップのモデル」など自分自身と重ねて働いているイメージを持ってもらえるようなコンテンツが有効です
リクルートサイトとコーポレートサイトではコンテンツが大きく異なるので、採用に力を入れるのであれば、コーポレートサイトに採用情報を掲載して満足するのではなく、採用に特化したリクルートサイトを制作するのがよいでしょう
サービス/ブランディングサイトの目的とコンテンツ
目的
サービス/ブランディングサイトの目的
サービス/ブランドの認知度を拡大する
サービス/ブランディングサイトは、サービスやブランドを広く知ってもらいサービスへの申し込み/問い合わせやブランド価値の認知度を拡大すること目的とするホームページです
サービスサイトとブランドサイトのようにそれぞれ分けて取り扱うこともあります
コーポレートサイトのサービス紹介や商品紹介では、紹介しきれない情報や魅力をサービスや商品にのみフォーカスして伝えることができます
コーポレートサイトが企業の信頼を得るのに対して、サービス/ブランディングサイトはサービスや商品の信頼を得るのに貢献します
結果的にサービスへの申し込みや問い合わせ、ブランドの認知や購入へのきっかけにつながる重要な役割を担います
掲載コンテンツ
サービス/ブランディングサイトによく掲載されるコンテンツには以下のようなものがあります
- サービス(商品)の紹介
- 料金
- サービス(商品)の強み
- 他社との違い
- サービス(商品)のプロモーション動画
- 導入事例やお客様の声
- よくある質問
- 資料請求
- 申し込みフォーム
- 利用規約
- お問い合わせフォーム
- 個人情報保護方針
- 運営会社(企業情報)
サービス/ブランディングサイトでは、「サービスや商品の強み」や「他社との違い」を含めた「サービスや商品の紹介」が重要なコンテンツになります
サービスの申し込みをしてもらううえでユーザーにサービスをより理解してもらう必要があるので、料金の情報や他社のサービスとの違いやよくある質問などのコンテンツが有効になります
また、サービスや商品への信頼を得るためのコンテンツとして導入事例やお客様の声、資料請求が効果的です
近年では、動画を用いたサービス紹介や商品紹介の効果は絶大なのでプロモーション動画をコンテンツとして準備するのも良いでしょう
オウンドメディアの目的とコンテンツ
目的
オウンドメディアの目的
企業の認知度を拡大する
オウンドメディアは、事業に関連するお役立ち情報や業界の最新情報を提供するなどユーザーの身近に感じる情報を発信することで企業の認知度を拡大することが目的のホームページです
オウンドメディアの広い意味では、自社のSNSや広報誌などのメディアも含まれますが、ここでは自社ブログのような狭い範囲での内容にフォーカスしていきます
オウンドメディアの多くはユーザーにオウンドメディアだと認識されることなく見られているケースがあります
よく閲覧していたサイトが有名な企業のオウンドメディアだったということはよくある話です
オウンドメディアは案内役も担っており、自社ブログに訪れたユーザーを自社のコーポレートサイトやサービス/ブランディングサイトに誘導する目的もあります
掲載コンテンツ
オウンドメディアによく掲載されるコンテンツには以下のようなものがあります
- ニュース
- お役立ち情報
- スタッフブログ
- お問い合わせ
- 個人情報保護方針
- 運営会社(企業情報)
オウンドメディアでは、ユーザーの役に立つ情報や問題や悩みを解決できるコンテンツが求められます
ユーザーの問題や悩みを解決する手段として自社のサービスや商品をうまく紹介できることで、自社のサービス/ブランディングサイトに誘導して成果に結びつけることが可能になります
自社サービスや商品に関するファンを獲得するためのコンテンツづくりも重要になります
ECサイトの目的とコンテンツ
目的
ECサイトの目的
商品/サービスを販売する
ECサイトは、Web上で商品やサービスを販売することが目的のホームページです
ECは「Electronic Commerce」の略になります
ECサイトは、時間と場所を考えることなく商品やサービスの販売が可能です
近年、ユーザーにも「いつでも、どこからでも」商品を購入できるECサイトは広く普及しています
商品の販売をする企業においてはなくてはならない販売戦略にひとつとなっています
掲載コンテンツ
ECサイトによく掲載されるコンテンツには以下のようなものがあります
- 商品情報(料金、サイズ、詳細情報)
- 商品カテゴリー
- カート機能(商品かご、決済)
- 会員登録
- ログイン/マイページ
- 購入までの流れ
- よくある質問
- 運営会社(企業情報)
- お問い合わせフォーム
- 利用規約
- 特定商品取引法に基づく表記
- 個人情報保護方針
ECサイトにおいて、いかに商品が魅力的に伝わるかが重要になります
このECサイトで買い物をしても大丈夫かと不安に思われない信頼性のあるコンテンツづくりが必須と言えます
ユーザーの使いやすさについても商品の探しやすさ、決済方法の種類など便利性が必要になります
ECサイトにおいては、ユーザー目線のみでなく販売者(管理者)が受発注管理や会員管理などをしやすい設計にしておくことも望まれます
LP(ランディングページ)の目的とコンテンツ
目的
LP(ランディングページ)の目的
コンバージョン数を最大化する
LP(ランディングページ)は、商品やサービスの購入や申し込みを促し、成約率を最大化することが目的のホームページです
LPサイト単体で検索順位を上げるのは困難なため、Web広告やSNS広告などを活用してWeb広告経由のユーザーのコンバージョン数の最大化を目指します
掲載コンテンツ
LP(ランディングページ)によく掲載されるコンテンツには以下のようなものがあります
- サービス(商品)の紹介
- 料金
- サービス(商品)の強み
- 導入実績とお客様の声
- 企業情報
- 申し込みフォーム
- 個人情報保護方針
LP(ランディングページ)は伝えたい内容(コンテンツ)を1ページにまとめたサイトになります
1ページに内容がまとまっているため、情報をサイト内に探しまわる必要がなく、スクロールすることで必要な情報を見つけることができます
また、ページ間の移動や他のリンクが少ないためユーザーの離脱率を低くすることもできます
まとめ
今回はホームページの種類を大きく6つに分けて目的や掲載コンテンツを解説してきました
ホームページとひとことで言っても目的や用途によって適切なホームページの種類があります
ホームページ制作を検討する際は目的は何か、どのような用途で使用するのかそれぞれの種類に照らし合わせて適切なホームページ制作を依頼するようにしましょう

どの種類のホームページを制作するべきかわからない場合はホームページ制作会社に相談すると良いでしょう
ただし、ホームページ制作会社のなかにはホームページの目的やターゲットを明確にした要件定義をしっかりと行わない会社もあるので注意しましょう
ホームページ制作を依頼する前に気をつけるポイントをまとめた記事は以下になります